アコースティックデュオ・冬支度 blog: みのようへいトリビュートライブ

2017年09月18日

みのようへいトリビュートライブ

遡っていけば楽しかった事を思いだしたりするんだからそれなりに楽しい人生です。6/28は雲州堂でみのようへいトリビュートライブに安田ソロ出演して参りました。みのようへい君のCD発売記念ライブ!はすでに先に開催されたので勝手にその外伝的と勝手に解釈。まず主催の森田雅章さんがミステリ作家の大津光央さんがみの君について寄せたコメントを読み上げる。さすがな名文。以下がそれ。読んで欲しい。森田さんをご存知の方はそのしゃがれ声で読んで欲しい。ついでにがんばって文字起こしした自分を褒めて欲しい。


あたらしい知人ができると、これは男性に限ってのことだが、私は戦争のことをまず考える。戦争というより徴兵のことだ。もしもいま、私たちの国が戦争に巻き込まれ、成人男子に従軍の義務が課されたとしたら、皆どう受け止めるだろうかと。抗議のデモに参加するだろうか、あるいは徴兵逃れの旅に出るだろうか、それとも吐息を重ねながらやむなく戦地へ赴くだろうか。

私の思うみのようへいという彼は、いまの三つのどの行動もとらないだろう。おそらく彼は、まるで散歩にでも出かけるように、銃を担ぎ行軍をはじめる。というのも、私は今日まで、彼が自身の境遇や現状について愚痴めいたことをこぼすのを耳にしたことがないからだ。それは決して彼が恵まれた日常を送っているからではなく、どこか達観したように日々食んでいるからのように思える。こういった存在は、彼の世代において稀有である。

つまり、みのようへいは大人なのだ。大人が大人らしく、当たり前の見える景色を詩に描いて謡う。ゆえに、子どもの集まりであるライブハウス界隈ではどうしたって浮いてしまう。浮いたところで彼は動じない。大人として、彼の詩にうなずくところがある者は、それは貴方自身が大人である証左であり、是非大人の目をもって、みのようへいの今後を見守ってあげてほしい。

大津光央(ミステリ作家)




もうこれでトリビュート完成じゃないかとも思われるでしょうが、ここからみの君が自身の曲をアカペラで披露。なんとも不思議な空気につつまれる。そして出演7人順々に1曲ずつ。自分もみの君と縁はあるんだけれど、自分以上にみの君にゆかりのある人はもっといるんじゃないか?と思いの中始まる。各人、みの君から事前に指定を受けたみのソングをカバー。自分ちょっと燃えましたよ。完コピしてやろうと練り始めましたが、これは冬支度の曲でしょ?と勘違いされるぐらいにアレンジする方がトリビュートぽいよな?得意分野を伸ばしたい。そして歌詞カードは見ずに歌うぞと。そんな意気込みでなんとか大きなミスもなく1曲終了。完全燃焼。そして皆さんそれぞれ、その人らしいカバーで聴かせてくれましたが、そんな中でも大津さんは空気を一変させる。

中川裕太(寒いところ)
スダユウコ(21世紀の釣り)
森田雅章(春)
青木香葉(低い屋根から)
安田支度(私のお金は誰のもの?)
大津光央(Your sea)
てこ(友達は夜にやってくる)

二部はみの君弾き語り。恐縮しつつも飄々と歌を聴かせる。普段エレキギターを弾いているみの君がアコギで弾き語るのは新鮮。自分はみの君の真横に座ったもので歌う横顔を見ながら、自分のトリビュートライブなんて企画されたら大変だろうなぁ。自分なんてそんな話を持ち掛けられたら「勘弁して下さいよ」ってなんとか潰そうと奔走するわ。バイト先を辞める時とか自分の送別会とかされるの気恥ずかしくて誰にも言わずにある日ふっといなくなるタイプだったんだから。

つまり、みのようへいは大人なのだ。

そんなこんなで無事終了。森田さんの企画するライブイベントというのは時におかしな方向にいっちゃう時もあるけど今回は最後までいいイベントでしたねぇ、なんて話をしながら共演の中川さんと青木さんと自転車で帰る。イベントも楽しかったが帰り道も楽しかった。そしてきっとこの日一番大変だったのは主役のみの君ですね。ほんとお疲れ様。

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