アコースティックデュオ・冬支度 blog

2018年02月27日

冬支度の旅支度2018 西荻窪Terra w:島へ行くボート、双六亭

ブログ書く日は特別な日。久しぶり過ぎてログインするパスワードが一瞬出てこないなんて、まぁよくある話。ブログ書くのが稀なんだから、まぁよくある話でもないだろ?という話。ではいきましょう。

2/10.11は冬支度週末東京演奏旅行に行ってきました。「冬支度の旅支度2018」と銘打って。前回東京ライブから2年経って2度目。今回は今や冬支度の準レギュラー、パーカッションの渡瀬千尋さんとトリオなんだから心強い。

新幹線で東京に到着。そこから中央線に乗ってこの日の会場、西荻窪Terraへ中央線に乗って向かう。途中高円寺辺りで「今日スーマーさん高円寺でライブしはるねんけど西荻窪と高円寺ってえらい近いのねぇ」なんて東京の土地勘は持ち合わせてない我々一行。おのぼりとはこういう事。

西荻久保LIVE SPOT Terraに到着しこの日のイベントを企画して下さったザジ式さん、共演の島へ行くボートさん、双六亭さんとご挨拶をしリハーサル。PAさんがしっかりと音を作って下さるのでやりやすい。毎度斎藤さんが「極力リバーブはかけないで下さい」とPAさんに要望を。それは70年代初頭のアルバムのデッドな音質に憧れてるというのが少し。それ以上に大半を占めるのが、昔ライブハウスに出てた頃にそこのPAさんががっつり過剰にリバーブかけてくるから。リハで何度言っても本番になると「ここはカラオケスナック?」ってなもんなんだからムード出過ぎでしょ、というその頃の名残。しかし最近は過剰過ぎるのはいけませんが適度にリバーブはかかっている方がむしろ自然だなと思い始めてるもので、最初から「リバーブを抑え目に」というのはお伝えしない方がいいかなとも。

開場してお客さんお越し下さるだろうか?とヤキモキしてたらどんどんお越し下さりありがたい限り。場内BGMの選曲はブログ「レコードは果てしなく」のおおいしけいすけさん(from神戸)。ザジ式さんが企画するライブイベントはいつもけいすけさんがBGMの選者だそう。場の雰囲気作りにこのセレクトは非常に重要で、この日もばっちりありがとうございます。

トップバッターは冬支度。1曲目歌いだしで斎藤さんが咳込み演奏をやり直すという波乱の幕開け。玄関出た途端つまづく展開。MCも東京で関西弁で喋ってるのってなんか気持ち良いなぁとべらべらべらべら喋ってしまった。関西人はどこの土地に行っても関西弁で喋り、九州の人は同郷の人と出会うと九州なまりで喋りだす。最後は斎藤さんが客席練り歩きながらフルートを吹く「眠り羊が丘越えて」。結構演奏グダグダながらもなんとか乗り切りました。千尋さんのパーカッションはメインのジャンベと小さなシンバル。曲によってはドラムのフロアタムを使ったり、リズムの要としてだけでなく曲の幅を広げてくれましたね。

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この日のセットリスト
1.こんな風に
2.虫の音
3.浮かない顔して
4.なんにもない日
5.夢のまた先
6.初雪
7.天気屋
8.浜辺
9.眠り羊が丘越えて(インスト)


続いて、島へ行くボートの皆さん。後追い世代ではなかなか出せない80'sニューウェーブ感にやられました。キーボードのシンセの音色や、ギターのハッカイさんのエフェクターを使ったエレキギタープレイの面白さや民族楽器(アイリッシュ・ブズーキ?)で曲にアクセントを付けたり、聴いていてこれは飽きません。ヨナフィさんの真っ赤なギターが見た事の無い形をしていてさながらアメ車のような雰囲気。XTCの日本語カバーの歌詞のセンスも面白く、盛り上がり所で一気に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていきました。ヨナフィさんとはツイッターでのお知り合いからようやくお会いする事が出来ました(^^)v

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トリは双六亭さんの皆さん。アーシーかつキャッチーな曲をタイト&柔軟なリズム隊のお二人が固め、ギターボーカルのお二人が気持ちよく歌いギターソロも決める。そして要所要所で4人のコーラスが決まる。これぞロックバンドの理想形を聴かせて貰いました。リハーサルを観ていてコーラスが決まった時、うぉっと!と唸ってしまいましたよ。4声コーラスのうちドラム中原さんの女性の声が入ってるのが良いねん、とこの日の帰りだったか翌日だったかに斎藤さんが語ってたな。ライブ中、ニシイケさんが弾くエピフォンのカジノを歪ました音から後期ビートルズのロックロールナンバーを思い起こしたり。ちなみに冬支度の「天気屋」という曲はビートルズのレヴォリューションみたいな曲が冬支度に欲しいなと作り出した曲でして。それ全然誰にも気づかれないという。

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この日は東京の一番濃いミュージシャンと共演出来まして。冬支度は大阪でライブをしていると「関西っぽくないですね」とか「東京っぽい音楽性ですね」とか言って貰える事があるのですが、双六亭ニシイケさんが、東京にはいないタイプとおっしゃっていて、なるほどー、と自分達を再確認しました。確かに東京のミュージシャンは上手く言い表せないけど非常に東京っぽいし関西っぽくない。そういう雰囲気には昔から結構憧れがあるんです。

終演後、双六亭のギターボーカルの鈴木さんとお話してたら「ソロで大阪でライブをしたことがあります」との事で。「どちらでライブやったんですか?」 「ワンドロップです」「・・・もしかしたら大村みさこさんですか!」そういうえば数年前、大村さんが「鈴木さんという凄く良いミュージシャンをお誘いしてライブをするんですよ」と。いつも控えめな大村さんがえらいお薦めしてくるなぁなんて思いながら、予定が合わず観に行けなかったんですが、観逃した事を今になって後悔しております。しかしえらいところで繋がってるなぁ。


この日は関西から観に来てくださったイラストレーターの眼福ユウコさん。眼福さんは冬支度のCDのジャケ画を描いて下さっておりまして。眼福さんのお知り合いである主催のザジ式さんが、良ければ眼福さんもCDにサインを書いて貰えないでしょうか?とお声をかけて下さり、CDに我々だけではなく眼福さんもサインを入れて下さる事になりまして。そしたらまぁ売れる事、売れる事!冬支度のライブでの売り上げとしては過去一番の売り上げを叩きだしました(感謝!)。写真撮り忘れたっ!

いちかたいとしまささんや真黒毛ぼっくす大槻さんもお越しくださいまして。大槻さんが「安田君ギター取ってきて。いちかたいさんに大瀧さん歌って貰おうよぉ」といちかたいさんにアコギをお渡ししましたら、弾けるかなぁと言いながらはっぴいえんどの抱きしめたいをまさに大瀧ボイスでバシっと歌って下さいました。その後、大槻さんが「九十九里浜まで」を歌って〆るという。その後、ニシイケさんがカランツバターサブレの吉井さんや福島ピート幹夫さん。Toshi The Grooveのトシさんをご紹介下さり。前々から一方的に存じ上げている東京のミュージシャンとお会いできて気分が上がりましたね。

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京都から観に来て下さった木下さん。武蔵小山のペットサウンズレコードのお店の方が作ったyojikとwandaのインタビューのパンフレットを下さり。そのパンフがまた凄くしっかりと作ってあり、ペットサウンズレコードがいかに面白いお店かという話も聞く。今回予定が合えば行ってみたいと考えていたお店だったのですが、これは絶対行かなきゃだな、と翌日行く事に。

それについては「冬支度の旅支度2018、その2」に続く・・・


島へ行くボート、ボーカル ヨナフィさんと冬支度with渡瀬千尋
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双六亭、ドラマー中原由貴さんと冬支度with渡瀬千尋、記念写真。
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おおいしけいすけさんの場内BGM選曲表
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2017年09月18日

2017.7.2西成 難波屋『ひるひなか、難波屋で』

リアルタイムに近づくべく連続投稿に挑戦してみます。7/2は西成の立ち飲み屋 難波屋での冬支度イベント『ひるひなか、難波屋で』。ひるひなかのツーマンライブ。前回1月は京都より長野友美さん。そしてこの日は加古川のスラッジフォーク、カニコーセンさん。カニコーセンさんとの共演とは意外ですねぇ?なんて言葉を何人かの方々から頂きましたが、一昨年ぐらいは1年に三回ほど共演してたんですよ。でもその後全く共演が無かったからチャラ。意外は正解。開場すれば急きょ椅子を増やさないといけなくなったほどお客さんがお越し下さりライブの主催者としてはとても嬉しい。この時点で組み合わせも正解。

トップバッターはカニコーセンさん。この日は独りver.のカニコーセン。ベースの奥さんは「息子の相撲大会」で今回出演は無し。カニコーセンブログで時折出てくるキーワード「息子の相撲大会」。そんなカニさんは下ネタからはじまりディスクジョッキーだったり他にもいろいろ多芸な人。そしてただのいい曲を歌っちゃうんだからあなどれない人。

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冬支度はパーカッションの渡瀬千尋さんとのトリオで。カニコーセンさんの後って一昨年よく共演してた時もそうだったけどMCでカニさんの話ばかりしちゃうんですね。冬支度は10曲ほど。千尋さんのパーカッションについては練習の時からほぼ全くと言っていいほどこちらから何も注文していなくて。それでも出てくるリズムが70年代初頭のジェイムステイラーのアルバムのような、間違いなしな感じで。『眠り羊が丘越えて(インスト)』では斎藤さんがフルート吹きながら会場練り歩く事が多いのですがこの日はお客さんで場内ギューギューで練り歩けず。でも何か足跡を残したかったのか椅子の上に乗っかってフルート吹いてました。そして頂いたアンコールの時点でもう3人でのレパートリーは出し尽くしてしまってたもので、急きょ三人で一度も合わせていない曲を叩いて貰う事に。千尋さんに、いけますか?と確認したら、「変なブレイクとか無かったら、大丈夫だと思います」と。自分は曲作りは基本手グセなので意識してないのですが変なところで突然ブレイク入ったり、キメが変なタイミングで入ってきたりするようです。

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1. なんにもない日、
2. 夢のまた先、
3. 浮かない顔して、
4. ふられるおんな
5. 虫の音、
6. 桜の見ごろは終わったみたい、
7. 天気屋、
8. 眠り羊が丘越えて(インスト)
9. 浜辺、
10. 車窓より(Drop D ver.)

アンコール
11. こんな風に


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打ち上げは難波屋からすぐの居酒屋「釜晴れ」で。最近歳を取ったのかな?と思う事があり。昔よりお酒呑んだら酔っぱらうようになったんですよねぇ。翌朝、起きたらその日の恰好のまま。帰宅してすぐベッドで寝てしまったようです。起きて、あっ!となって隣の部屋に行ったらちゃんとアコギがケースに入ったまま置いてあった。ちゃんと持って帰ってたんだな。安田やるな。

みのようへいトリビュートライブ

遡っていけば楽しかった事を思いだしたりするんだからそれなりに楽しい人生です。6/28は雲州堂でみのようへいトリビュートライブに安田ソロ出演して参りました。みのようへい君のCD発売記念ライブ!はすでに先に開催されたので勝手にその外伝的と勝手に解釈。まず主催の森田雅章さんがミステリ作家の大津光央さんがみの君について寄せたコメントを読み上げる。さすがな名文。以下がそれ。読んで欲しい。森田さんをご存知の方はそのしゃがれ声で読んで欲しい。ついでにがんばって文字起こしした自分を褒めて欲しい。


あたらしい知人ができると、これは男性に限ってのことだが、私は戦争のことをまず考える。戦争というより徴兵のことだ。もしもいま、私たちの国が戦争に巻き込まれ、成人男子に従軍の義務が課されたとしたら、皆どう受け止めるだろうかと。抗議のデモに参加するだろうか、あるいは徴兵逃れの旅に出るだろうか、それとも吐息を重ねながらやむなく戦地へ赴くだろうか。

私の思うみのようへいという彼は、いまの三つのどの行動もとらないだろう。おそらく彼は、まるで散歩にでも出かけるように、銃を担ぎ行軍をはじめる。というのも、私は今日まで、彼が自身の境遇や現状について愚痴めいたことをこぼすのを耳にしたことがないからだ。それは決して彼が恵まれた日常を送っているからではなく、どこか達観したように日々食んでいるからのように思える。こういった存在は、彼の世代において稀有である。

つまり、みのようへいは大人なのだ。大人が大人らしく、当たり前の見える景色を詩に描いて謡う。ゆえに、子どもの集まりであるライブハウス界隈ではどうしたって浮いてしまう。浮いたところで彼は動じない。大人として、彼の詩にうなずくところがある者は、それは貴方自身が大人である証左であり、是非大人の目をもって、みのようへいの今後を見守ってあげてほしい。

大津光央(ミステリ作家)




もうこれでトリビュート完成じゃないかとも思われるでしょうが、ここからみの君が自身の曲をアカペラで披露。なんとも不思議な空気につつまれる。そして出演7人順々に1曲ずつ。自分もみの君と縁はあるんだけれど、自分以上にみの君にゆかりのある人はもっといるんじゃないか?と思いの中始まる。各人、みの君から事前に指定を受けたみのソングをカバー。自分ちょっと燃えましたよ。完コピしてやろうと練り始めましたが、これは冬支度の曲でしょ?と勘違いされるぐらいにアレンジする方がトリビュートぽいよな?得意分野を伸ばしたい。そして歌詞カードは見ずに歌うぞと。そんな意気込みでなんとか大きなミスもなく1曲終了。完全燃焼。そして皆さんそれぞれ、その人らしいカバーで聴かせてくれましたが、そんな中でも大津さんは空気を一変させる。

中川裕太(寒いところ)
スダユウコ(21世紀の釣り)
森田雅章(春)
青木香葉(低い屋根から)
安田支度(私のお金は誰のもの?)
大津光央(Your sea)
てこ(友達は夜にやってくる)

二部はみの君弾き語り。恐縮しつつも飄々と歌を聴かせる。普段エレキギターを弾いているみの君がアコギで弾き語るのは新鮮。自分はみの君の真横に座ったもので歌う横顔を見ながら、自分のトリビュートライブなんて企画されたら大変だろうなぁ。自分なんてそんな話を持ち掛けられたら「勘弁して下さいよ」ってなんとか潰そうと奔走するわ。バイト先を辞める時とか自分の送別会とかされるの気恥ずかしくて誰にも言わずにある日ふっといなくなるタイプだったんだから。

つまり、みのようへいは大人なのだ。

そんなこんなで無事終了。森田さんの企画するライブイベントというのは時におかしな方向にいっちゃう時もあるけど今回は最後までいいイベントでしたねぇ、なんて話をしながら共演の中川さんと青木さんと自転車で帰る。イベントも楽しかったが帰り道も楽しかった。そしてきっとこの日一番大変だったのは主役のみの君ですね。ほんとお疲れ様。

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2017年07月24日

阿倍野ギャラリー流流までのルート

冬支度が前々からライブやライブイベントを開催させて頂いております大阪は阿倍野にありますギャラリー流流。8/6(日)にも東京から中村ジョーさん、京都から松ノ葉楽団の皆さんをお招きして冬支度と3組で『靴音までメロウに』を開催します。

会場のギャラリー流流の最寄駅は大阪市営地下鉄 谷町線 阿倍野駅。そこからギャラリー流流までどのルートが一番分かりやすいか?自分なりのルートを写真と共に。


大阪市営地下鉄 谷町線 阿倍野駅、
6番出口を出たら
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右手に『アムール阿倍野』『週刊文春』の看板が見えます。
その大通りを真っすぐ歩いていきます。
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真っすぐ歩いて行くと右手に『冷やしざるそば』の看板が。
もう少し真っすぐ歩いて行きましょう。
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右手に見える『阿倍野警察署』を越えたらすぐ
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先日までファミリーマートだった
テナント跡が見えますのでそこを右折。
(そのうち新しいお店が入ってるかも?)
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右折した通りの風景。
真っすぐ歩いていきます。
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この通りは『丸山フラワーロード』と言うんですね。
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『ふれ愛丸山荘』の看板が見えたらそこを右折。
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この路地の先、左手にギャラリー流流が!
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ギャラリー流流に近づいてきました!
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到着!
お疲れ様でした。
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おまけ。
逆方向からもう一枚。
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8/6(日)『靴音までメロウに25』
大阪阿倍野ギャラリー流流
出演
中村ジョー
松ノ葉楽団
冬支度
開場14時、開演14時半
予約2000円、当日2300円
(共に+1ドリンク代500円)
ご予約は、
fuyujitaku@gmail.com (担当:冬支度安田)まで「氏名・人数・電話番号」をご記入の上、件名「0806流流予約」でご送信下さいませ。予約確認メールをご返信させて頂きます。予約確認メールが届かない場合、お手数ですが再度ご連絡頂きますようお願い致します。携帯・スマホから送信される際は、PCメール受信許可設定をお願い致します。

2017年07月23日

『靴音までメロウにvol.24』atギャラリー流流 イノトモさんと

およそ二か月前の記憶を遡りましょう。5/28は阿倍野ギャラリー流流で冬支度ライブでした。流流10周年イヤー&冬支度presents『靴音までメロウに』の共同企画。今回ご出演下さったのは東京からイノトモさん。以前からイノトモさんの音楽が好きでよくライブを観に行っておりまして。ようやく実現の運びとなり決まった時から既に感無量感。感無量に「感」付けていいのかな?字面だけ見たら回文のような。逆から読んだら「ん」から始まってこりゃアウト。先を進みましょう。

イノトモさんは前日は名古屋「きてみてや」でお客さんからのリクエストを募るライブをされていて大盛況だった模様。当日、イノトモさんとその名古屋ライブを企画された吉田さんと流流の最寄り駅である阿倍野駅で待ち合わせ。ご挨拶をし流流までの道中。自分は常々、結構人見知りしない方だなぁなんて思っているのですがさすがにこの日は結構テンパってたなぁ。会話も何もかもドタバタしてたと思います、それはもう実に。昭和の雰囲気を残す下町の住宅街を歩き流流に到着。

リハーサル終わりにイノトモさんのお知り合いのスチョリさんが訪問して下さり、流流2階のギャラリー兼楽屋で団らん。流流2階ギャラリーは1階のライブ会場より広々としています。さながらドラマ『傷だらけの天使』のあのビルのよう。コンビーフをかじりたくなります。団らん中「2階でも何か出来そうだよねぇ」なんて話を。普段展示は2階で開催されておりますのでそんな時は2階も是非ご覧あれ。

お越し下さったお客さんで席も埋まり本日のトップバッター我々冬支度の演奏開始。普段の流流はマイクやPAを使用しない生音演奏スタイルですがこの日は満員御礼多数お客さんがご予約下さり。イノトモさんのささやくような歌声を最後列の席まで届けないととイノトモさんと流流店主西村さんと相談しマイク一本だけ使用する事に。イノトモさんはお一人でマイク一本。冬支度のボーカルは二人でマイク一本。マイク使うのは、さぁどっち?そりゃ斎藤さんです。顔も小さいし声も小さい。人間はどっちだろ?先日の福井県gecko cafeでのリラックスした演奏とはうって変わって自分はあぁ緊張した。人が緊張する仕組みってどうなってるんだろな。そんなこんなで冬支度はフルートのインスト曲「眠り羊が丘越えて」で斎藤さんがフルート吹いて会場を練り歩き無事終了。この曲で斎藤さんが会場を練り歩きだしたのは結構前になりますが、ある日のライブで突然やりだしたんだからその時はそりゃ驚きました。

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続きましてお待ちかね、イノトモさんのライブ。こちらがリハの時からバタバタしてマイクの音量調整もイノトモさんにさせてしまいこれはもうとても申し訳なく思っております。演奏は曲やMCを含めて持ち時間全てで一つのステージを観せて下さるのがさすがなお方だなぁと唸りながら拝聴しました。小さなお子様が泣き出した時の立ち回りもお見事としか言いようがなく会場にいる誰もが不快にならない。イノトモさんと比べると冬支度は1曲1曲、発表会のようだなぁと今後の課題のようなものを頂きました。夜中に突然湧き出し歌詞を書きだしたという最近の曲がまた染みて。キャリアのある方が新たに名曲を作られるというのは凄く良いなぁと思いながら聴いておりました。

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アンコールはイノトモさんと冬支度とでイノトモさんの『坂道』を演奏させて貰いました(イノトモさん歌とアコギ、斎藤フルート、安田マンドリン)。事前に「坂道を一緒に演奏させて頂きたいのですが!」と申し出たのは自分。昔からこの曲は弾き語り出来るぐらい歌もコードもばっちり覚えておりますからね。数日後イノトモさんがコード進行を送って下さりそれを見ながら弾いてみたら、あれ?自分が昔採ったコード進行、結構間違ってるな(汗)。そしてこの日の三人での「坂道」。そのアウトロではイノトモさんがアコギをかき鳴らしながらステージを離れ「ついてきてー」と。その声を聞いた我々冬支度もイノトモさんに後ろをついていき演奏しながら練り歩き。大団円。

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終演後、イノトモさんは物販のCDも数種類持ってきておられ、またそれが気持ちよく売れておりました。でも自分は買いませんでした。何故かって?全部持ってるんです。

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どちらもジャケ画は眼福ユウコさん作。


次回、冬支度のライブは8/6(日)、同じく流流にて『靴音までメロウにvol.25』。東京から中村ジョーさん、京都から松ノ葉楽団の皆さんをお誘いしてスリーマンライブです!



8/6(日)『靴音までメロウにvol.25』
大阪 阿倍野ギャラリー流流

出演
中村ジョー
松ノ葉楽団
冬支度

開場14時、開演14時半
予約2000円、当日2300円
(共に+1ドリンク代500円)
ご予約は、
fuyujitaku@gmail.com (担当:冬支度安田)まで「氏名・人数・電話番号」をご記入の上、件名「0806流流予約」でご送信下さいませ。予約確認メールをご返信させて頂きます。予約確認メールが届かない場合、お手数ですが再度ご連絡頂きますようお願い致します。携帯・スマホから送信される際は、PCメール受信許可設定をお願い致します。

2017年05月27日

5/28でのライブに向けての練習やら

水曜日は冬支度の練習曜日。な訳で水曜は夕方から福島区のスタジオで練習をしてました。今週日曜のイノトモさんをお招きしての『靴音までメロウに24』。それに向けての最終練習。スタジオの前に自転車を停めていたら斎藤さんも到着。階段を上がり玄関のドアを開けたら「あ!」。スタジオのロビーにのこぎり奏者の垣井しょうゆさんがおられ「こんにちはー」とご挨拶。以前からスタジオで時々お見掛けしており、いつお会いしても目がキラキラしておられる。そして冬支度練習は冒頭にさっと選曲をして斎藤さんがホワイトボードに書き込みその順に演奏していく。夕方からの練習ゆえ、結構ぐったりしながら椅子に座ってアコギを抱えアコギに持たれこみ、演奏中に何度かうとうとしかけたり。

7/2のカニコーセンさんとの難波屋ライブ以降、9月10月はありがたくもお誘いを頂いているのですが8月は白紙状態。月一はきっちりライブしていきたいところ(できればもう少ししたい)。まぁ白紙なら自分達で予定を書き込めばいいかの冬支度。自主イベントをするのが向いてる人、向いていない人、がいるなら冬支度は極端に前者かと。斎藤さんといつどこで何方をお誘いして開催したいか意見を出し合うも結論出ず、もう少しじっくり考えようという流れもよくあるパターン。そして練習終わりにセットリストが書かれたホワイトボードを撮っておく。マジックのインクが死にかけてたので当日どの曲をどの順で演るのやら? 白紙です。

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【注!】
今週末、5/28(日)阿倍野流流での『靴音までメロウに24』。生音ライブの予定をしておりましたが、現在多数ご予約下さっておりまして。後ろのお客様まで歌声が届きますよう、当日のリハーサルでの具合次第でマイクを使用させて頂く事になるかもしれません事、何卒ご了承下さいませ。残席僅か。ご予約受付中です!


2017.5.28 [日]
流流10周年year企画 冬支度presents
『靴音までメロウに vol.24』
大阪 阿倍野 ギャラリー流流

出演
イノトモ

開場 14:00 開演 14:30
料金 
予約2,300円/当日2,500円
(共に+1ドリンク代500円)

ご予約は、
fuyujitaku@gmail.com (担当:冬支度安田)
まで「氏名・人数・電話番号」をご記入の上、
件名「靴音24流流予約」で
ご送信下さいませ。
予約確認メールをご返信させて頂きます。
予約確認メールが届かない場合、
お手数ですが再度ご連絡頂きますよう
お願い致します。
携帯・スマホから送信される際は、
PCメール受信許可設定をお願い致します。


2017.7.2 [日]
『ひるひなか、難波屋で』
西成 難波屋

出演
カニコーセン
冬支度

開演 14:00
お店は朝8時より開店しております。
投げ銭制(要 注文)

2017年05月24日

福井県gecko cafeでの冬支度ワンマンライブ

先週日曜は冬支度、福井県越前市のgecko cafeでワンマンライブをさせて貰いました。gecko cafeでのライブは二度目。今回は冬支度のフライヤーをデザインして下さる青山円さんの画展『mountain』の会期中イベント。大阪駅から特急サンダーバードに乗って福井県は武生駅まで。大阪駅から武生駅まで1時間40分で着くんだから、想像するよりずっと近いんですよね、福井は。青山さんが駅まで迎えに来て下さっており車でgecko cafeへ。この道中も二度目になりますと景色も結構覚えてるもんです。途中、とても古くて良い雰囲気の酒屋が三軒ほど並んでいて凄く気になりました。レトロ風ではなくほんまもんのレトロな方。それが並んでるなんてビンゴ一列揃った気分。
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gecko cafeに到着。お店に入り店主さんにご挨拶をし只今展示中の青山さんの絵を拝見。展示する絵の数が少なくて、と事前に聞いていたのですがいざ行ってみると店内の全ての壁中に沢山絵が飾られており圧巻!。大阪から観に来て下さった方や、自分が学生時代にバイトしていた大阪のラーメン屋のバイト仲間(現在福井在住)が観に来てくれたり。お店の常連さんや青山さんのお知り合いの方々もお越し下さり店内も盛況な中、演奏スタート。

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窓越しにライブペインティング

普段アコギを弾いていて、日によってなんか今日は調子がいいな、悪いな、みたいなのが自分はあるのですが。この日は、なんかめちゃ指動く!みたいな一番好調時のやつや、と。要は緊張してるかどうかで、緊張は必要なのかもしれませんが、自分の場合緊張するとそれがネガティブな方に向いちゃうもんで極力緊張したくないんですよね。ライブ始まったら今日の自分は緊張でガチガチになってない。そんなで「打率4割狙ったる」と調子に乗ったら調子に乗り過ぎてそれなりにきっちりミスもしたり。斎藤さんも体でリズム取りながら歌ってて、前までは微動だにせず歌うタイプだったのに、最近無料のボーカル講座があったから参加したらしいし、この人なんとなく自覚的になってるのかな?この日PAをしてくださった吉村さんは寡黙な職人のような方で黙々とばっちり音を作り上げて下さり演りやすかったのはこのPA術のおかげかなとも思ったり。

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オタ芸?

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描いてる側からみた絵

開演前、終演後の店内BGMは青山さんがblog『レコードは果てしなく』のおおいしけいすけさんに選曲を依頼して下さっておりまして。さすがのまったりメロウな選曲。いい仕事ー。

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セレクトCD-R。青山さんが作ってくれたチケットと共に。

終演後、お店の方とお客さんが冬支度さんは昼間が似合いますねぇなんて言って下さり。確かに冬支度は昼間にライブをする事が多いし実際夜のライブより昼のライブの方が観に行きやすいというお客さんの意見もたまに聞いた事があったり。自分達も結構昼間やるのは好きですし集客には小規模ながらそれなりにこだわっていたいという気持ちは常々ありまして、こだわっていても動員というのは水物。あかんかったなぁという日もありますが、今年に入ってからは結構毎回盛況でありがたくも手応えのようなものを感じています。でも分かるってるんです。こういう時調子に乗りすぎて大ハズシしてしまうのが自分なのだと。気をつけろー。

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打ち上げは青山さんセレクトの居酒屋で。「大衆割烹」と銘打ってあり、この言葉は今まで聞いた事のない珍しい言葉ですね。店内は満員状態。北陸というのは魚介類が美味しいという印象があるのですが、やはりここでもお刺身の美味しい事。刺身のツマが千切り大根ではなくて千切りキャベツやレタスで。これは福井流ですか?いえこの店独自の盛り付けです、と皆で話すもそのキャベツが口に合ったのか旨いなぁと妙に進み。皆で平らげてしまいました。そして馬刺しやら串カツやらゴーヤチャンプルーやらどれも旨しのフュージョン感。

そんな感じで福井県gecko cafeでの旅ライブも終了。帰りのサンダーバードが途中停車し20分ほど止まったままに。車内に流れたアナウンスによるとこの一本前の列車が鹿と激突したんだとか。なんとか大阪駅到着し環状線を待っていたら今度はまた違った理由で4分程列車が遅れますと。楽しんだ分、ただでは帰してはくれませんね(*´з`)

青山円さんの個展『mountain』はgecko cafeにて5/29(月曜)まで開催しておりますので是非!

次回冬支度のライブは5/28(日)14時〜、阿倍野流流にて東京からイノトモさんをお招きしてのツーマンライブ!


【第一部】
1.座りにいこうか?
2.こんな風に
3.浮かない顔して
4.つかの間の旅
5.走馬灯
6.彼方
7.恋するニワトリ(谷山浩子さんのカバー)
8.歳をとるのも
9.車窓より

【第二部】
10.なんにもない日
11.夢のまた先
12.六月のパーティー
13.消えてく
14.虫の音
15.ふられるおんな
16.眠り羊が丘越えて
17.天気屋
18.浜辺

【アンコール1】
19.桜の見ごろは終わったみたい

【アンコール2】
20.ヒッチハイク・オールドハイツのテーマ

2017年05月23日

LIPIJAへ、長野友美さんのレコ発ライブへ、

ブログ書くのいつ以来だろな?これはもう気にせずしれっといきましょう。

この週末の私。土曜は昼過ぎにJR天満駅前のLIPIJAまで。冬支度が時々ライブをさせて貰っております恵美須町のガレージ居酒屋 あなぐま亭。そのあなぐま亭のスーパーバイザー的存在のタコさんと待ち合わせ。先日ゑでぃまぁこんさん、yojikとwandaさんにご出演頂いた『靴音までメロウにvol.23』にタコさんとLIPIJAの矢野さんがお越し下さいまして、そのお礼もお伝えしたく。そして秋口にライブをさせて貰えそうでそのご挨拶と打ち合わせも。店内に入ると「よぉ」ってな感じでカウンターにタコさんが座ってらっしゃる。矢野さんはとても気さくな方。お腹が減っていたのであいがけカレーを注文し、こりゃ辛旨!ヒーヒー旨いとながら打ち合わせを進める。その後タコさんと色んな話を。冬支度の歴史を振り返っていくと、タコさんがご紹介下さり繋がる事が出来たお店があなぐま亭であったり、そのあなぐま亭でのライブではいつも観に来て下さったり、タコさんがされていたお店でもライブをさせて貰ったり。そして今回LIPIJAでのお話を繋げて下さったり、要所要所で縁を繋げてくれる方なんです。

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そして夜は雲州堂で長野友美さんのCD発売記念ライブ。普段はお一人でアコギ弾き歌う長野さんもこの日はスペシャル版。コントラバスにふちがみとふなとの船戸さん。ギターに栗本英明さんを迎えてのトリオで。声とギターがあれば場の雰囲を一瞬で変える事の出来る長野さんですが、そこに他の楽器が入るとそれはそれでまた違った味が出て聴きごたえがありました。船戸さんが演奏中、終始ニコニコしながらコントラバスでやばいフレーズを弾くのですが、それが自分はとてもヤバいものを見ているような気がしてきて。例えば笑いながらナイフを隠し持ってそうな、そんな凄みを感じました。栗本さんはエフェクターを多用したアレンジの要になるようなフレーズを挟みアレンジを広げていく。エフェクターにあまり馴染みのない自分はあの音はどうやって出しているんだろうか?興味津々でした。エレキギター弾いてみたいなぁなんて前からちょっと思ってるんですよ。

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今回は長野さんが描いた漫画が貰えるってんで勿論それも頂きました。80年代のフリーペーパー風で長野さんは歌も歌えりゃ絵も描ける多才な人だなぁと思わず頷き。絵が描ける人、モノマネが出来る人、手品が出来る人は海外に旅行に行ったら現地の人に凄くウケるんじゃないかな?と、それは常々思っている事で。自分はそれらが全くなので羨ましく思います。 話が脱線しました。ライブは終盤に向かって3人の演奏がぐいぐいと盛り上がっていきエンディング。アンコールは長野さんが一人でアコギは持たずアカペラで2曲。途中感極まってうるうるとなりつつも最後まで歌い切り深く深くお辞儀をし大団円。レコ発ライブというのはやはり記念日のような特別なもので。最後まで上手く行くといいな、なんて勝手な親心のような感情が沸いてきたり。そういうのもまたいいな、なんて思ったり。結論、いいですね、レコ発。

この翌日、日曜は冬支度福井県gecko cafeでワンマンライブでした。
殆ど書きましたから残りを書いて明日掲載します!


【この先の冬支度の予定】

2017.5.28 [日]
流流10周年year企画 冬支度presents
『靴音までメロウに vol.24』
大阪 阿倍野 ギャラリー流流

出演
イノトモ
冬支度

開場 14:00 開演 14:30
料金 
予約2,300円/当日2,500円
(共に+1ドリンク代500円)

ご予約は、
fuyujitaku@gmail.com (担当:冬支度安田)
まで「氏名・人数・電話番号」をご記入の上、
件名「靴音24流流予約」で
ご送信下さいませ。
予約確認メールをご返信させて頂きます。
予約確認メールが届かない場合、
お手数ですが再度ご連絡頂きますよう
お願い致します。
携帯・スマホから送信される際は、
PCメール受信許可設定をお願い致します。


2017.7.2 [日]
『ひるひなか、難波屋で』
西成 難波屋

出演
カニコーセン
冬支度

開演 14:00
お店は朝8時より開店しております。
投げ銭制(要 注文)

2016年11月28日

冬支度の週末東京演奏旅行二日目

今年の二月の事を書きますよー。2月の冬支度の週末東京演奏旅行、二日目にして最終日。
亀有キッドボックスで東京の友人ミュージシャンちくわ朋彦さんが企画してくださいました。亀有で思いつくものといえば我々西の人間はやはり両さんのこち亀というベタなものですが、駅の改札を出たらまさに両さんシティ、秋元ワールド。そのまますぎて嬉しくなるな。

キッドボックスのマスターのスミさんはこれまた江戸の噺家口調で東京にきたなぁと実感でき。ちくわさん、そしてこの日のもう一人の共演者かいてつろうさんとご挨拶からの近所の立ち飲み屋へ。西から来てんだから東京流でいきたいという自分の願望を伝えずとも叶えてくれるちくわさんのナビゲートの元、ホッピーを注文し、ホッピーの中のおかわりという関西ではあまり聞かないぞという言葉も知り。

そして「これ以上入らない!」ってほどのお客さんがお越し下さり本番はかいてつろうさんからスタート。シティポップスに分けられるのだろうけど、自分の弱いいなたいサイドのシティポップス。ガラスドア越しに薄っすら聴こえる音を聴いてたのですが、これはしっかり聴きたいと店の中に入る。この日観に来て下さったいちかたいとしまささんもかいさんの歌声や楽曲を堀込泰行さんを例えに出しておられたり好評だった模様です(後日、いちかたいさんのイベントにかいさん出演されてましたよ)。

続いて我々冬支度。亀有キッドボックスは「ヴィレッジバンガードmeets部室」といった混沌とした雰囲気で、自分は物が沢山置かれている部屋が好きなので妙に落ち着いて演奏できました。最後はこの日お越し下さったいちかたいとしまささんをステージお誘いしていちかたいさんの「かげろうゆらゆら」を。6日前に大阪の雲州堂でいちかたいさんとこの曲を演奏したし大丈夫だろうと始めたら、雲州堂では藤江隆さんギターで参加していた事を忘れてました。エンディングの藤江さんだけが弾くパートでポッカリ音が止まってしまい。でも無理やり終わらすのまたセッションの面白さ。東京二日目もやりきった感で終える事が出来ました。

最後はちくわ朋彦さん。亀有に住んでいるちくわさんだけに途中、お子さんを抱きかかえた奥さんが店を覗いてくれたり。ホームグラウンドでのちくわさんも初めてみるなぁなんて思いながら。日々ライブを繰り返しているだけにステージ運びが上手く、曲中に語りのようなセリフのようなものを芝居を観ているようでとても楽しんで観させてもらいました。

こんな感じで無事終了し、この日観に来て下さった渡辺哲存さんをちくわさんやキッドボックスのスミさんにご紹介したり。哲存さんは4年ぐらい前に大阪から実家の神奈川に引っ越して最近ようやくライブ活動を復活したので、今回身に来て下さると知った時、こりゃ絶対ご紹介しよう!と思っておりました。このミッションも無事終了し、打ち上げもちくわさんプロデュースの地の人間が行く居酒屋へ。モツヤキも大阪ではみかけない食べ物ですね。

こんな感じで自分はこの日のうちに帰阪し、斎藤さんはもう一泊しジブリ美術館に行ったんだとか。この週末東京演奏旅行は今年1月の話。今書いてるのが11月下旬。もうすぐ一年経つじゃないの。そろそろまた東京でライブがしたいなと思っております。


2016年05月30日

2月の週末東京演奏旅行について、一日目

誰も待っちゃいない。でもね「待たせたな」という心持ちでキーボード打つと気持ちも速度も上がるってもんです。3カ月以上前の冬の思い出を一つ書いていきたいと思います。

2月6日、7日と冬支度の東京週末演奏旅行について書いていきます。この旅に同行してくれた京子ちゃんと冬支度の二人。計三人で新幹線のぞみであっという間の2時間半。東京だし東京っぽいの食べようやと「築地」と書いてある寿司屋へ。東京やな、東京やね、と箸も進む。通を気取って手でいくべきだったか?

初日の会場である三鷹おんがくのじかんへ向かう前に高円寺のCD屋に営業に行き断られるといういきなりの東京からの洗礼。徒労感を抱えておんがくのじかんへ。おんがくのじかんの居心地の良さに適材適所という言葉が頭に浮かびそれと入れ替わるように先ほどの一件も取りあえず忘れる。あれ?斎藤さんがいない、と思ったら甘味屋で斎藤さんが並んでました。
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この日のライブは4組。sakanaからpocopenさんがソロで。yojikとwandaのお二人。編隊のお二人。そして私共。トップバッターがpocopenさんで、事前にそれを知ったのが丁度昨年12月に神戸にpocopenさんのライブを観に行く前ぐらいで。その時に「冬支度がトップバッターの方が自然だと思うんですよねぇ自分は」なんて言ったら「せっかく冬支度さん初めての東京ライブですし!」とおっしゃって下さり恐縮しつつとてもありがたく。ほんと最近恐縮する事の多い冬支度。色んな方々に支えられているなぁとか『「人」という字は・・・』とか金八先生言ってたなぁとか思いだす。

pocopenさんはこの日は菅沼雄太さんとのデュオで。ドラムベースギターとその曲その曲で一番適切な楽器を持ち替え操る菅沼さん。pocopenさんの曲の隙間を埋める訳では無く隙間を空ける部分は空けていたりとアレンジとはこういう事なんだなと。冬支度もパーカッションかパーカッションのようにドラム叩いてくれる人と一緒に演奏してみたい。pocopenさんはsakanaの時よりソロの方がギターの手数が少し多くなってその違いがまた聴いていて楽しく。メロディに言葉を乗せるその乗せ方が凄く独特でそれがpocopenさんの個性なんだな、とか分かったような事を思いながら堪能させて貰いました。

そして我々冬支度。関西で活動しているとたまに「冬支度さんは関西っぽくないですね」とか「東京ぽいですね」という感想を頂く事があって、なんとなく自分も冬支度って東京ぽいなぁと思ってたんですが、東京でライブしてみたら意外と関西っぽいのかなとか感じました。演奏がというより関西弁でしゃべってる人ってそのまま関西人ですもんね。40分間のステージでまたもやダラ喋りしてしまった。喋りを簡略化していけば後1曲聴いて貰えたのかもとか考えるとMC仕分けしていこうと。

yojikとwandaのお二人は、3年ほど前に一度谷九のワンドロップで共演して以来。東京在住のyojikさんと大阪在住のwandaさんという遠距離で活動されていてそれは大変だなぁと思うのですが、その遠距離を逆手にとってフットワーク軽く東や西でライブをする。冬支度なんて活動9年にして初めて東京まで演奏に来たんだからほんと腰が重い。リハで「愛しのwanda」という曲を演り出した時、釘付けになりあぁこれがサウダージというやつなのかな?とか。自分はボサノバやブラジルの音楽なんて門外漢ですからね。コードもアレンジもシンプルにで冬支度はやってきてますから。本番への期待が更に膨らんでいる状態で演奏を聴いて3年前に観た時よりも色々な面でパワーアップしていた気がしました。3年前も凄いなぁと観ていたのに更になんて溜まらないですね。

トリはこの日の会場である三鷹おんがくのじかんのレーベルからCDをリリースしているEVEさんのユニット編隊のお二人。ピアノとギター。お互いが背を向けて演奏するといういわゆるアイコンタクトというものが無いというのが凄いなと演奏が始まる前からまずびっくり。ギターの君島大空さんとの音を頼りにしたアンサンブルはアバンギャルドな展開を聴かせてくれました。そんなEVEさんは現在「高井息吹」というお名前(本名?)で活動されてるのですが、今テレビで放送中の大塚製薬のポカリゼリーのCMの音楽を担当されているのだとか。

そんな感じで冬支度の東京演奏旅行の一日目が終わりました。「東京でライブをさせて頂きたいのですが!」とお願いをして三鷹おんがくのじかんさんにご紹介下さったミュージシャンのT.T.端子さんもお越し下さり。それだけでもありがたいのに美味しいパンも差し入れに下さり。初めての東京ライブで凄く良いイベントに出演させて頂けて感無量で南阿佐ヶ谷のビジネスホテルへ。それぞれ部屋に帰り端子さんから頂いたパンを頂き明日の亀有キッドボックスでのライブに備えました。

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